ヨガのレッスンでは初めと終わりに「あ〜う〜ん」と全員で声を出しながら、なが〜く息を吐き出す。声帯が太く震えることで耳にも脳にも体にも心地よさが広がる。読経の効果とおなじようなものだろう。
「あ」のときは口を開き、「う」でしぼめ、「ん」のときには閉じている。すなわち開声から合声までを一息で行う。永遠の循環を表現し祈る行為らしい。正確にはA(あー)U(うー)M(むー)●(沈黙)の4つからなる。「あ」と「う」が共鳴すると「お」に聞こえる。だから通して聞くとAUMはオウムに聞こえる。もともとはサンスクリット語がベースで、漢字では「阿吽」と書く。「あ」と「ん」は五十音表では最初と最後の音でもある。
神社の狛犬(高麗狗)は、一方は口を開けた阿像で、もう一方は口を閉じた吽像となっている。これは阿と吽で万物の始まりから終わりまでを神使としてのイヌに表現させたもので、平安時代に仁王像を起源とし日本で多く広まったものらしい。これよりサンクチュアリと云うエリア表示と、参詣する者の生死の循環再生を表現している。神使にはキツネその他いろいろな動物がそれに就いている。
二人以上で何か一つの事をする時、語らずとも通じ合うことを「あうんの呼吸」と云う。全ての呼吸と心が相方と一致して体が共振するということらしい。相撲の立ち会いのとき、一方の力士が必ず口を開けているのもその為だ(これはウソです)。
みかんはアクビのときは見事な阿吽をする。ただし「あ」は吸気だ。
■「はあはあ、へ〜へ〜」放熱の為の呼吸は人間だとハイパーベンチレーションになりそうだ。■お稲荷さん顔のみかん
●カツブシたっぷり半ベジ汁掛けご飯
カツブシ、昆布、乾燥椎茸、乾燥蓮根、ひじき、きぬさや、大根&葉、生姜、人参、キャベツ芯、セロリ、蒟蒻、干し無花果、アーモンド、すり黒ごま、雑穀7種、五分つき米、オリーブオイル