15年程前、都市計画や商業コンサルタントをやっている仲間を20人程集めて、大型バスをチャーターし、カリフォルニアを北(サンフランシスコ)から南(サンディエゴ)まで、先進事例を視察するツアーが行われた。父さんは既にその業界から離れていたが、友人が多く参加するので参加した。
昼間は会議やさまざまな調査、夜は次の会議の資料作り他のデスクワーク、、みたいなことで、この業種の日々は結構ハードだ。まして10日以上まとめて休みをとるとなると、出発間際まで徹夜が続くような人もいたようだ。旅費を押さえるため、当然往復の飛行機はエコノミークラス。ほぼ満席で片道10数時間はかなりつらい。
サンフランシスコを出発し最初に行ったのが州都サクラメントだった。ここでセンター地区を見学がてら昼食をとると云うことになり、適宜小グループに分かれ、カフェテリアで昼食を調達、公園に面したテラスで食べた。大学の同級生が5人程一緒だったので同じテーブルを囲んだ。隣のテーブルにも同行の別グループがいた。食事が終りかけたその時、その隣のグループで父さんと視線が合う位置に座っていた人が、突然喉を詰まらせたような咳をはじめた。数十秒ほどで、顔が三倍くらいに真っ赤にふくれあがり、その後たべたものをブーッ・ゲホッと吹き出し、椅子に座ったまま後ろに倒れた。辺りは騒然。
偶然、テラスの前の広場で地元の消防隊が公開訓練をやっていて、数人の救急隊員がやってきて一通りの手当をした。が、どうにもならず、やがて救急車がやってきた。ツアー主催の一人(同級生)が病院に同行しそのまま付き添うことになった。
二人を置いて、バスツアーはそのまま進行。
後で、サンディエゴの飛行場で合流した付き添いの彼に聞いたら、「病院の説明は、ブレインバースト。倒れた段階で既に意識不明」だったそうだ。倒れた人は全く一人の参加だったので、急遽日本から奥様に来てもらうことになったが、その時は既に植物状態だった。病院は、日本から来た奥さんに、症状が植物状態であることを説明した後、生命維持にかかる費用を一日幾ら(べらぼうに高い)と説明し、いろいろな臓器を待っている人がこれだけいると云う資料を見せ、どうするかの決断を尋ねたそうだ。さすが、アメリカ、、。
我々は、一様予定通りにツアーを終え、サンディエゴの飛行場で、病院に同行し付き添ったツアー主催者の同級生と合流した。そしてその横に、亡くなった彼の遺骨を抱えている奥さんが立っていた。
決定的原因が何であったかはわからない。長時間飛行機に乗る前の体調管理は自己責任だが、それも含め彼の死は明らかにエコノミー症候群の一つだと父さんは思っている。
みかんが日本国内で公共交通機関(飛行機やフェリー)で移動しようとする場合は、長時間狭いペット用コンテナに隔離される。みかんの場合どういうエコノミー症候が出るかわからないが、そんなことはとても出来ない父さんと母さんであります。
■いろいろあるんだね。 ■ともかく、日々リ〜ラ〜ックス。
●鶏レバーと桃の雑炊
鶏レバー、トマト、モロッコインゲン、ツルナシインゲン、生花豆、人参、生姜、ピーマン、バナナピーマン、桃、南瓜、乾燥椎茸、乾燥蓮根、ひじき、雑穀5種、高野豆腐、五分つき米、オリーブオイル。
※前菜に胡瓜、トマト、バナナ、ピーマン