玄関はもともとセキュリティや履物を脱ぐ為に設けられたのではなく、家屋に「気」が出入りする場として設けられた。だから普段、その家の住人は殆ど勝手口や縁側から出入りしていた。縁側の「縁(えん)」とは内と外のインターフェイスの場を示している。日本の伝統的家屋は柱と梁の構造で出来ている。だから壁面が少なく、その気になれば何処からでも出入りが出来たのだ。
茶の湯の世界で「関守石(せきもりいし)」と云うのがある。大きめのソフトボール球くらいの石に縄を十字にかけただけのものだが、それを茶室に至る茶庭(露地)の中で、客に立ち入って欲しくない場所の入口に置いておく。物理的にはまったく役に立たないが、亭主から客へのの無言の道標(みちしるべ)と云うわけだ。洒落た石表示(いしひょうじ)?
玄関と云うものも、もともとそう云うものだったのだろう。関守石(道標)よりもっと精神的宗教的な意思で「結界(けっかい)/宅という聖域との境の線」を表示する為のものと思われる。神社における「境内/聖域」の結界線である鳥居や注連縄(しめなわ)に近い。
みかんはまだ関守石に出会ったことがない。だからまだ、横を通り抜けるか跨いで通るに違いない。でも「臭いの関守石(道標)」はあるようだ。
みかんにとっての「結界」や「入っていいとこ悪いとこ」は学習で成立する。飼い主の揺るがぬ意志と明確な指示さえあれば、、の話だが。しかし、サンクチュアリ(聖域)と云う概念を教えるのはむつかしい、、と思う。ひょっとしたら、、盲導犬の持っている気配(イヌの気配がない気配、仕事モードの気配)などは、それかもしれない。
■関守石ならぬ、母守イヌ。 ■結界?注連縄?暖簾?
●納豆ベジ汁かけご飯(明日も同じ)
納豆、豆腐、高野豆腐、ズッキーニ、茄子、人参、モロッコ、つるなし、キクラゲ、空芯菜、トマト、雑穀6種、乾燥蓮根、乾燥椎茸、ひじき、昆布、すり黒ごま、五分つき米、オリーブオイル。トッピングに茹で小豆
※デザートに梨。おやつに胡瓜、バナナ。