殆どの人間にとって右手が「利き手」になることの理由は、手で道具(特に武器)を使いこなす過程で心臓との位置関係が大きく影響していると考えられるが、決定的な要因ではなさそうだ。決定的な要因は社会化(出回っている道具や社会の慣習・作法・礼儀)の中にある。「ぎっちょ」のひとでも、握手のときは右手を出す。
文字も、人間を右利きに育てる、大きな要因の一つだ。縦書きか横書きかを含め、そこには、筆記用具のあり様が少なからずかかわってくる。余談だが、そうやってみると右から左に滑る様に書いて行くイスラム文字には不思議なメンタリティを感じる。
もう一つ余談だが、その昔、日本でも文字を横書きする時は右から左に書いていた。本来縦書き用の文字だから、一行を一文字としたときに、右から左に書くことになってしまったのだろう。その名残りか、「スジャータ」と云うコーヒー用のミルクのデリバリー車の右側面に「ターャジス」と書いてある。、、でも電話番号は左から書いてあるんだよね。そう云えば、羊羹で有名な「とらや」の暖簾(のれん)には「や・ら・と」と書かれている。老舗だと云うことを示した表現なのだろう。でもお陰で、店の名前をず〜っと「やらと」と思っていた知人がいた。
日本の建築現場には「ぎっちょ(語源にはいろいろあるのでここでは触れない)の左官・はつり」と云う職人がいる。「左官」は、その昔は「属」と書いて「さかん」と読んだらしい。「左官」は一般的には右利きだ。建築現場には右利きでは出来ない仕事が要所要所で生じる。希少な彼等は右利き職人と比べると賃金が高い。そこではマジョリティとマイノリティが互角に噛み合っている。
みかんは、蟻と遊ぶのが好き(蟻にとっては命がけの大迷惑)だ。でも一度、蟻に舌をかまれてから必ず手で叩いてから口に入れる。そのとき使うのは基本的に右手だ。軸足の作用か、脳生理の作用か、、研究課題がまた増える。
■「これ、何と読むの?」 ■みかんが食べる野菜の量は半端ではない。元気の秘密の一つだ。
●ハマチカマと洋梨と秋野菜の煮込み(美味!)
ハマチのカマ、鰺のお頭、丸ごと洋梨、ひじき、乾燥椎茸、乾燥まいたけ、ブロコッリ葉、カリフラワ葉、春菊、蓮根、里芋、小松菜、ホウレン草、雑穀7種、五分つき米、オリーブオイル。トッピングに茹でたブロッコリ・カリフラワ・人参・薩摩芋。