二日間の畑の教室が終わった翌日、急遽モロズミさんから、マルチング用に一昨年の藁(わら)で乾燥保存してあるものを貰える事になった。「代掻き(しろかき)するので手伝えないけど、軽トラのダンプ貸すから自分たちで、、、。」と云う。腰痛の父さんには辛い作業だが、マルチング用にこの時期乾燥した米藁を貰える機会はあまりない。「やるっきゃ無い」と母さんの目が語る。みかんは軽トラの助手席で見てるだけ。でもとってもいい子でいてくれた。軽トラのシートに3人で乗るのも結構楽しかったし、、。
マルチングとは、ビニールや藁で地面を被覆する事を云う。地温を上げたり、地表の乾燥を防いだり、雑草が出てくるのを防いだりするためだ。昨今は、作業が楽で機能性の高いビニールのロールシートが多く用いられるが、612ファームでは枯れ葉・枯れ草・藁などの後々微生物の住処になり、そして土に戻る素材を使う。でも畑一面を覆うには外から調達しなければ間に合わない。そしてまた、この時期蓼科には刈り集める草もない。
ちなみに、苺はランナーで飛地を求めるように増えて行くが、西洋(たぶん英国)では麦藁で徹底的にマルチングしたらしい。その光景を見た事情を知らない人が、苺は藁から出来るものと勘違いし「ストローベリー」と名付けたそうだ。為になるブログだ。612ファームの苺は7年目に入り、殆ど自生化しつつあるが、毎年マルチが不足して実が食べられる頃には殆ど草に覆われてしまう。藁の大量入手とシュレッダーの調達が可能になったので、来年からは期待出来そうだ。、、実の大きさと収穫量は別として、味においてはこれまでも申し分ない。みかんの大好物の1つでもある。
■母さんはパワフルだ(これは全体の半分)。覆面は日焼け防止のためのシルクジョーゼット ■ダンプカーは便利だ。
■代掻き中のモロズミさん。
●玄米甘酒ベース大豆ピューレ触感ベジおじや
ひじき、乾燥蓮根、乾燥椎茸、牛蒡、大豆ピューレ、キャベツ、生姜、セロリ、人参、昆布、キヌサヤ、ドライあんず、すり黒ごま、玄米甘酒、雑穀7種、五分つき米、南瓜種オイル。