いぼ痔発症後1日半で空腹感には慣れたものの、目と喉と気持ちが何かを欲しがる。口淋しいと云うやつらしい。いぼ痔そのものは、芯が結構大きく育ってしまった。だから、トイレタイムはその都度食べた物を反省する時間、思いっきり踏んばれない日々がしばらくつづく。
玄米クリーム(煎った玄米粉を煮たもの)と、豆味噌の具無し味噌汁だけの食事をその後2日程続けた。その間、天然一等の羅臼昆布を一口大にカットしたものをポケットに沢山入れて持ち歩き、合間合間に口に入れ、「新生水」か「三年番茶」を飲んで空腹感を紛らわす。気付かぬうちに、それまで体内に蓄積していた脂肪がどんどん燃焼されていたらしい。発症から5日目で体重が6kg減っていた(69kg)。
お尻の腫れ物は発症後4日ほどで治まる方向(炎症感が治まり、肥大化が止まる)に向うが、不発爆弾を抱えたままの気分はその後一か月以上ついてまわる。それが結果的にはよかった(?)のかもしれない。その後、父さんオリジナル「ラマダン方式(イスラムの方、申し訳アリマセン)」と名付けた半断食方式で3週間近く過ごした。陽光のあるうちは昆布と水などで済まし、太陽が沈んだら食事をする。一日一食でも、一度縮んだ胃袋には少量で満腹感が訪れる。味覚もシャープになって来る。転んでも只では起きない父さんだ。
アルコールは発症2週間後には再開、ただしワインのみ。発症1か月後、体重は10kg減っていた(65kg)。
8月には60kg(15kg減)を切り、その後も少しづつ下がり続け、54kg辺り(21kg減)でぴたりと止まった。萎えた感じは全くない。身長基準の世間のスタンダードとされているベスト体重だ。
この間、京都挨拶回り、銀座百貨店催事、九州大分視察、北海道常呂視察、中国黄土高原視察があり、楽しくも、胃袋に強い意志を求められる日々があったが、ラマダン方式の体験が心の支えとなっていた。腫れ物を縮めるべく、全身の血流をよくする(悪くしない)ため心がけた運動もよかったようだ。そのお陰か、その後10年、体重は殆ど変わらない。
みかんにも折々、準ラマダン方式を試みる。普段は朝三暮四(?)!
■「ラマダン方式?それ何?」 みかんは朝三暮四。 ■ベスト体重はわからないけど、今いい感じ。
●カツブシ団子汁かけご飯
団子状のカツブシ、昆布、田作り、乾燥蓮根、乾燥椎茸、しらたき、高野豆腐、ジャガイモ、さつまいも、赤レンズ豆、デーツ、リンゴ、人参、トマト、生姜、モロッコインゲン、雑穀6種、五分つき米、オリーブオイル。トッピングに茹で南瓜。
※デザートにバナナ。