先月、両角賢行(もろずみよしゆき)さんの「お兄さん(清典きよのりさん)」が急逝した。72歳だった。鎌倉時代からこの地に暮らす両角家の惣領だ。
賢行さん同様、とても知的でお茶目で気の回る「お兄さん」だった。
今年に入り、脳梗塞になり手術入院し、その後リハビリに励み、回復に向かっていると聞いていた矢先のことだった。肺ガンだったという。まだ亡くなって欲しくない年齢だったが、運命と云えば運命なのだろう。出会えたことを感謝し、ひたすらご冥福を祈るしかない。
我々が「清典お兄さん」に初めてお目にかかったのは昨年。賢行さんが612ファームのこの先のことを気にかけて、出会う機会を作ってくれたことによるものだった。
そして612は今春、そのお兄さんの「土地」を分けていただいた。
それは、「分けてくれた」というよりは、土地の未来を「託してくれた」と云うのに近い、、と今あらためて思う。
それは、いくつかの意味を含めた遺言(我々への遺産)だったようだ。
「この地で暮らす仲間として認める」
「弟(賢行さん)のこの先の人生の遊び相手になってやって、、」
612は、この土地でファーミングの楽しさを磨きあげる夢をいただいた。
みかんは、清典さんには、彼のトマト畑でしっかり面識済みだが、父さん母さんが焼香中は車でいい子でお留守番。
■譲っていただいた土地の初夏の景色。
■同晩秋。
■みかんはみかんなりに「ご冥福」を祈っている。
●合鴨のキモ&ハツ、612京菜、612大根、えのき、人参、豆腐のご飯。