あるところで、ウェス・アンダーソン監督の新作映画「ダージリン急行」の評判を耳にしたので、映画館まで見にいった。もちろん、みかんは行けない。
世間の評判は他人の評価だと云う当たり前のことをあらためて悟った。
映像はそれなりに楽しく美しかったが、映画の出来としてはちょっと不満足。
一番の不満は、シナリオの物足りなさ。
役者は粒揃いだが、なんかお金持ち学校のクラブ活動の卒業作品のようだった。
エンディングのスタッフ一覧を見てわかった。
制作にウェス・アンダーソンの他にロマン・コッポラ、脚本には彼女の他に更にジェイソン・シュワルツマンが加わっていた。
どおりでなるほど、「マリー・アントワネット」と共通する空気を感じていたわけだ。
テーマとしての時空(歴史と地理政治)が軽く情緒的な背景としてしか使われていない。、、、あまりにヘビーなのも疲れるが。
ともかく、ストーリーとしてインドである必要が全くない。そして妙にテンポラリーにファッショナブル。「マリー・アントワネット」もそうだった。
でも、ひょっとしたら、こういう映画が現代の多くの若手クリエイターたちの時空の捉え方を示しているのかもしれない、、。という点を自らに言い聞かせ、次の彼等の進化した仕事を見てみるしかない。劇場映画とはそういうものだ。
ちなみに、この映画の中で、ストーリーにはまったく無関係な役柄と展開の仕方でビル・マーレーが(たぶん友情出演で?)登場する。そのお茶目でやんちゃなOBのような扱われ方と演技は、見ていてとっても楽しく嬉しかった。いまは何故かそのシーンの方が強く記憶に残っている。
みかんは先日「盲導犬クイール」を我が家で見た。
成長段階を通じ、クイールの風貌・顔つき・体型が「みかん」に似ているので、父さんは驚いた。
何回も訪れる別れの場面で、母さんは泣いていた。
みかんは途中からいびきをかいて寝ていた。
劇場映画は、きちんとお金を払って映画館で見ることをおすすめする。
■今日のための写真はありません。昨日の「盆踊りの写真」の直後です。
●昨日と同じご飯
おやつに人参。
デザートに父さんのデザートのお裾分け「小豆ミルク蜂蜜」